しょうもない用語の取り違いがあったので書いてみました。
Investigator’s Global assessmentの略。2011年に5段階に改正された『IGA mod 2011スコア』が正式名称で一般的。
0 | 消失 乾癬の徴候なし (炎症後色素沈着の可能性はある) |
1 | ほぼ消失 肥厚なし、 色調は正常~ ピンク、 局所的な鱗屑はなし〜最小の状態である |
2 | 軽症 わずかな肥厚、色調はピンク~薄赤色の紅斑、細かい鱗屑が主体である |
3 | 中等症 ※新薬投薬条件 はっきりと区別できる中等度の肥厚、 くすんだ~明るい赤色の紅斑、 中等度の鱗屑が主体である |
4 | 重症 ※新薬投薬条件 顕著に隆起した重度の肥厚、 明るい~濃い赤色の紅斑、ほとんどまたは全病変を覆う重度の鱗屑が主体である |
この検査が登場してきたのは、新薬の投薬条件に書かれたことから。
◆医療側
①医師免許取得後2年の初期研修を終了した後に、5年以上の皮膚科診療の臨床研修を行っていること。
◆患者側
②成人アトピー性皮膚炎と診断されており、かつステロイド外用剤やプロトピック軟膏にて6ヶ月以上治療を行っている。(あるいは、副作用や過敏症のため、これらの外用療法が継続できない)
③次の3つの項目を判定して、一定のスコア以上である必要があります。
○IGAスコア が3以上
○全身又は頭頸部のEASIスコア が16以上
○体表面積に占めるアトピー性皮膚炎病変の割合(%)が10%以上
軽症のアトピー性皮膚炎患者には投与しないようにする、防波堤の役割のようです。
「IgA」は、病原菌やウイルスの侵入を防御するという重要な役割を担っています。各種免疫不全,感染症,腫瘍,自己免疫疾患などのモニタリングとして,通常IgG,IgA,IgMの三者を同時に測定することが多い。
基準値は、110~410mg/dl
※詳細は割愛。
『IGAスコア』と『IgA』、ぜんぜん違う。ややこしすぎる。