以下では、さまざまな分野で活躍している経営者が、各々が感じる医療についての問題点を挙げて話をされています。
A. 制度設計・構造上の問題
1.
病院経営が赤字になりやすい制度構造
株式会社化ができず、医療機関の自由な経営が制限されているため、利益を生み出しづらい。
2.
保険診療の点数制度の弊害
治療や医療機器の点数が低く設定され、採算が取れず技術開発や導入が止まる(例:人工弁開発中止)。
3.
自由診療への偏見・制度的な障壁
質の高い治療を提供する自由診療が「儲け主義」と見られ、患者・医療者の双方に導入しづらい雰囲気がある。
4.
国民皆保険制度の持続不可能性
国民全体が使い放題になっており、財源圧迫。使う人と使わない人の不公平感がある。
5.
保険を使わない人が損をする制度設計
自動車保険のような「使わなかった人へのメリット」がなく、予防意識が育ちにくい。
B. 財政・資源の偏り
6.
医療費が高齢者中心に偏っている
予算が高齢者医療に集中し、少子化対策や次世代投資に回らない。未来への国力強化に繋がらない構造。
7.
医療リソースが偏っている
救急・外科などハードな分野に報酬が少なく、内科などの加算が優遇されているバランスの悪さ。
C. 不正利用・管理の甘さ
8.
薬の闇販売と生活保護の悪用
医療費無料の制度を使って薬を不正に入手・転売する仕組みが存在し、税金の無駄・健康被害を招いている。
9.
医療資源の過剰使用・過剰診療
医療サービスが「無料感覚」で使われるため、本当に必要な人に届かない/制度が破綻寸前。
D. 技術進展とのギャップ・副作用
10.
AIやメタバースの導入による介護職の喪失
介護や医療へのAI導入により、人間の職が失われたり、安売り競争が始まる可能性。
11.
テクノロジーの急速な導入が社会に追いついていない
高額機器、ロボット手術など導入は進むが、教育・倫理・制度が追いついておらず副作用が懸念される。
E. 医療アクセス・格差の問題
12.
医療格差の拡大と早期介入の不足
外国人、高齢者、交通弱者などが医療を受けにくい。病気の重症化を招いている。
13.
地域医療の衰退とコミュニティ崩壊
地域に病院がなくなり、自立型医療の土台が崩れている。都市部との格差も拡大。
F. 国民意識・教育の問題
14.
「当たり前に受け取る」受益者意識
医療を当然のものと捉え、感謝や自助意識が育たない。支える側のモチベーション低下。
15.
予防医療・健康教育の不足
病気になってからの対処が主流で、日常的な健康意識・栄養知識・予防習慣が足りない。
16.
若者の健康・老後への無関心
将来の備えをせず、短期的な欲求で行動する人が多い。将来の医療負担を悪化させる。
G. 国家戦略・哲学の不在
17.
医療の国家ビジョンが不明確
「どう生き、どう死ぬか」の哲学が制度に反映されていない。延命一辺倒の医療が蔓延。
18.
制度改革への遅れと保守性
既得権益や監修に縛られ、革新的な制度設計が進まない。点数制度などに旧体制の影響が残る。