やりたいことが多くて時間が足りない。そんなとき、真っ先に削ろうとするのが「寝ること」と「食べること」ではないでしょうか。でも、よく考えてみてほしいんです。このふたつこそ、人生の中で最も重要な要素ではないでしょうか?
まず、「寝る・食べる」は人生の基本中の基本であり、削るべき対象ではありません。
やりたいことや仕事に時間を使いたいがために、ついつい睡眠時間を短くしたり、食事をおろそかにしたりしてしまいがちです。ですが、そもそも寝ることも食べることも、私たちが生きるための根本的な営みです。どんなに忙しくても、どんなに効率化を求めても、これらを土台に置かずして何かを積み上げることはできません。
その土台の上にこそ、仕事や趣味、挑戦を乗せるべきです。
いわば「寝る・食べる」は、家で言うところの基礎部分。ここが脆ければ、どんなに立派な建物を建てても傾いてしまいます。
さらに、「寝る・食べる」は年齢、環境、時代によってその必要性や質が変わっていきます。
若いときには徹夜しても回復できたかもしれません。でも、年齢を重ねるほどに睡眠の質が体調や精神状態に直結します。食べ物も、年齢やライフスタイルによって選び方が変わるもの。一生をかけて考え続けるべきテーマなのです。
◉ 私自身の体験から学んだこと
「寝ること」を削ったときの影響を、体は正直に教えてくれました。
やりたいことが多くて夜更かしをする日が続いたとき、肌の調子が明らかに悪くなりました。夜間は肌の修復時間なのに、それが取れなかったのです。また、寝るという行為には、背骨の矯正や、脳脊髄液の循環のための時間でもあります。それが十分に行われないことで、次の日の集中力や体調にも支障が出ました。
「食べること」を雑に扱ったときの代償もまた大きいです。
1回の食事で満足できず、ついついお菓子に手を伸ばしてしまう日々。すると、体重が増えたり、肌荒れが起きたりという変化がすぐに現れました。「食べた」という事実があっても、それが本当に体が求めていたものかどうかが重要なのだと気づかされました。
◉ 「なぜ寝る・食べるが大事か」を、改めて考えてみる
食べる時間があり、食べるものをきちんと考えられていれば、体に必要な栄養が行き渡ります。
すると風邪を引きにくくなったり、疲れにくくなったりするんです。まさに予防医学の基本。
一方で、忙しさを理由に食事を省略したり、コンビニで済ませるような生活を続けると、栄養が偏りやすくなります。
短期的には気づかないかもしれませんが、体への負担は確実に積み重なっていきます。
まとめ
「寝ること」と「食べること」は、私たちが日々の生活の中で無意識に削ってしまいがちな要素です。でも、それは本来、何よりも優先されるべきもの。むしろ、これらの土台があってこそ、仕事や趣味、チャレンジも力強く続けていけるのではないでしょうか。
年齢や環境によって変化する「寝る・食べる」を見直し続けること。それは、自分を大切にし、未来に投資するという意味でも、とても価値