実は「夜に髪を洗う」のは抜け毛のリスクになるかも?

最近ふと思ったことがあります。
「髪を洗うタイミングって、夜よりも朝や昼の方が実はいいのでは?」という気づきです。

というのも、夜に髪を洗ってそのまま寝るという習慣が、実は抜け毛リスクを高める可能性があると感じたからです。そして調べてみると、この直感はあながち間違っていないかもしれないという情報もいくつか見つかりました。

◉ 髪を洗った後の頭皮と髪は摩擦に弱い状態にある

髪を洗うことで頭皮は一時的に水分を含み、やや柔らかくなります。ドライヤーで乾かしたとしても、髪の内部に湿気が残ることは多く、完全な乾燥は難しいといわれています。

この点に関して、濡れた髪は乾いた髪よりもキューティクルが開いており、物理的ダメージに非常に弱いということが、皮膚科学やトリコロジー(毛髪科学)の文献で確認されています。

出典:Robinson, J. “Hair and scalp disorders”, Dermatologic Clinics, 2013
→ 濡れた髪はキューティクルが開いており、摩擦や引っ張りに対して非常に弱く、断毛・抜毛の原因になりやすい。

また、睡眠中の寝返りや枕との接触による摩擦は、頭髪への機械的ストレスの一因となります。特に、頭皮が柔らかく湿っている状態で寝ると、この摩擦が髪の抜けに直結する可能性が高くなります。

◉ 自分の実体験:夜洗いをやめたら抜け毛が減った?

私は最近、夜に髪を洗わないように変えてみたところ、明らかに枕に落ちる抜け毛が減ったように感じています

具体的には、朝と昼の間くらいに洗うことが多くなりました。これは、たまたまテレビで見たお笑い芸人(アインシュタインの稲田さん)が、「シルクのナイトキャップで摩擦を防いで抜け毛予防している」と話していたことがきっかけです。

もちろん、私はナイトキャップまではしていませんが、「濡れた髪で寝るのはやめておこう」という意識に切り替えてから、髪の状態が改善したように感じています。

◉ 医学的にも「洗うタイミング」より「その後の処置」の方が重要

実際、皮膚科領域の文献では、「朝と夜、どちらが絶対に良い」と明言されているものは少ないですが、共通しているのは*摩擦・湿気・乾燥不足は抜け毛のリスク要因になるという点です。

出典:Kanti V. et al., “Hair loss: a practical approach,” Deutsches Ärzteblatt International, 2018
→ 洗髪後のケア(適切な乾燥と優しい取り扱い)が、脱毛症予防に重要とされている。

また、洗った直後の髪や頭皮は、紫外線や環境ストレスにも敏感になるとされています。朝に髪を洗う場合、その後の紫外線対策(帽子やUVスプレーなど)をしないと、紫外線ダメージが抜け毛の引き金になる可能性もあります。

出典:Takahashi K., “Hair and UV protection,” Journal of Cosmetic Science, 2018
→ 紫外線は毛幹構造にダメージを与え、切れ毛や抜け毛の原因になる可能性がある。

◉ 日中に洗って乾かすスタイルが合理的かもしれない

私が今回学んだのは以下の3点です。

  • 濡れた髪は非常に摩擦に弱く、寝る前の洗髪は抜け毛のリスクを高める可能性がある。
  • 髪の状態は、洗うタイミングよりも「洗った後の乾燥・紫外線・摩擦対策」によって左右される。
  • 朝や昼に洗い、その後しっかり髪を乾かして外出するほうが、夜の摩擦リスクを回避できる分、髪にとっては優しいスタイルかもしれない。

もちろん、ライフスタイルや髪質によって最適な方法は異なりますが、「夜洗ってすぐ寝る」という習慣に一度疑問を持ってみることは、髪と頭皮の健康にとって有益な一歩になると思います。

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