来年は、2025年問題の年となりますが、ここへの対処が注目されそうです。
◉ 電子処方箋利用9割の都内乳腺外科「使わないという発想はない」
https://www.m3.com/news/open/iryoishin/1248164
・マイナ保険証の持参を呼び掛けるため、ネット予約は使っておらず、電話での予約のみ
→直接確認が可能であり、不明点をその場で説明を可能とする。
・マイナ保険証は、メリットが多いことを伝える
→患者側のメリットとして、保険証との一枚化、受付の効率化、自己負担限度額の自動適用。医師側のメリットとして、診療情報の一元管理。重複投薬、併用禁忌を電子的に確認できる。
◉ GEヘルスケア・ジャパン、慶應義塾大学病院にてデータ駆動型病院オペレーションの実現を支援
https://techable.jp/archives/000000117.000051346
・これからより増えていくかもしれないデータ駆動型病院(ビッグデータのリアルタイムでの統合・分析を可能にするコマンドセンター)
→医療経営は、ムダを排除し、効率化・適材適所のリソース配備が求められるため。最大の目標は黒字経営かもしれない。
・コマンドセンターは、電子カルテをはじめとする各種院内情報システムに紐づくデータを、リアルタイムで分析・可視化を行う
→成果指標としては、4点。
1.在院日数削減と回転率の向上
2.空床インターバルの削減と病床稼働率の向上
3.緊急・臨時ベッドの割り当て調整時間の削減
4.残業や局所的な業務負荷の抑制による職員モチベーションの向上
ただし、医療DXの名前に囚われすぎてはいけない。
・電子カルテ化や遠隔診療はあくまでIT化にとどまっている。
→ツールを入れること、ツールを稼働させることはDXのスタートラインにすぎない。
・現状を分析して、なにが当院の問題か?をきちんと把握し言語化する
→すべての医院で同じ問題を抱えているわけではない。
・一点のみならず、医院全体としての改良が求められる
→最終的には、医療の提供側、医療を受ける側の両面でのメリットを享受できる仕組みと体制が必要不可欠。