サル痘(エムポックス)ウイルスについてまとめてみました(簡易版)

WHOによると、サル痘(エムポックス)ウイルスはアフリカ中部のコンゴ民主共和国で広がり、今年は既に1万6,000人以上が感染し、500人以上が死亡しています。これまで報告のなかったケニアやルワンダなどの周辺国にも感染が拡大しています。アフリカのCDC(疾病対策センター)は7月13日に緊急事態を宣言し、WHOは7月14日に国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態にあたると判断しました。

サル痘ウイルスの感染者は世界の75カ国・地域で報告されており、1万6,000人以上が感染しています。サル痘は主にウイルスを保有する齧歯類(ネズミやリス)との接触によって感染し、人から人への感染は体液や飛沫を介して起こります。現在の感染力はオミクロン株BA.5よりも弱いとされています。

サル痘の潜伏期間は7日から14日で、主な症状は発熱、頭痛、リンパ節の腫れなどです。症状は通常1日から5日続き、その後発疹が出現します。この発疹は最終的にかさぶたとなり、2週間から4週間で治癒します。致死率は最大で10%とされていますが、重症化するケースは稀であると考えられています。

予防策として、天然痘のワクチンが有効で、約85%の発症予防効果があります。このワクチンはテロ対策として備蓄されていますが、数が限られているため、今後の生産が検討されています。

感染が疑われる場合は、まずかかりつけ医を受診し、必要に応じて保健所でPCR検査が行われます。感染が確認された場合は、各都道府県知事に報告され、保健所が指定医療機関に入院調整を行います。

日本において、サル痘は感染症法における四類感染症に分類されており、就業制限や入院勧告はありませんが、保健所が入院調整を行います。医療機関のベッドは新型コロナウイルスの患者で埋まっているため、今後の調整が課題となっています。

日本で発見された際、2年前の動画は以下です。

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