老化するとなにがなくなるか?なくなったら困るものを特定し、今からでも長らく残す努力をするために、対象を選定しました。
◉ 食べること
【対象】歯、食欲・消化力、脂っこいものを消化する能力、味覚や嗅覚
食事を楽しむことができなくなり、栄養摂取が難しくなると、食べることが喜びではなく、苦痛や義務に変わります。
そのため、美味しいものを食べることが人生の楽しみである人にとっては、意義を失いやすくなります。
◉ 睡眠・排泄
【対象】膀胱・尿道の機能(尿漏れ、頻尿)、睡眠の質
体が休まらない、トイレに頻繁に行くことがストレスになると、日常生活の基本リズムが崩れ、生活そのものに疲れを感じることが増えます。
そのため、ストレスや慢性的な疲労感が生活の満足度を大幅に低下させます。
◉ 身体の機能(運動・活動)
【対象】手足の自由、関節の柔軟性、平衡感覚、体力・筋力
体が動かせなくなると、行動範囲が狭まり、人と関わる機会や新しいことに挑戦する意欲が減少します。
そのため、体験を通じて目的を見出していた人にとって、人生が閉じこもりがちになり、意義を見失う可能性があります。
◉ 知覚・感覚に関連する要素
【対象】視力・聴力、味覚・嗅覚、平衡感覚
外部の情報を感じ取れなくなると、コミュニケーションが難しくなり、孤独感が強まります。
そのため、他者との交流や感動を人生の目的にしていた場合、大きな喪失感に繋がります。
◉ 健康維持(内的な要素)
【対象】免疫力、内臓機能(心臓・肺・肝臓など)、体温調節機能、皮膚の弾力
健康が不安定だと、毎日を穏やかに過ごすことが難しくなります。命に直結する問題があると、日常的な楽しみや目標よりも「生きることそのもの」が優先されます。
そのため、人生の目的が「楽しむこと」から「生存すること」に変わってしまう可能性があります。
◉ 精神的・認知的機能
【対象】記憶・思考力、睡眠の質(精神面にも影響)
自分が自分である感覚を失うと、目標や意欲が失われやすくなります。認知機能が低下すると、自分らしさを保つことが難しくなり、日々の生活に達成感や充実感を見出しにくくなります。
そのため、精神的な安定を失うと、人生の目的や意義そのものが曖昧になりがちです。