面白い研究結果が出ていたので、書いてみました。
千葉大学大学院とカゴメによる研究グループは3月30日、野菜や果物が生合成する天然色素カロテノイド濃度の低さが、1歳時のアトピー性皮膚炎の発症と関連することを明らかにした。
妊娠中の母の血中カロテノイド濃度と、出生時の子の血(臍帯血)中カロテノイド濃度には明らかな相関があり、妊娠中の母の野菜・果物からのカロテノイド摂取が、子に影響していることが示唆された。
同研究により、妊娠中のカロテノイド摂取量が少ない母親の子は、乳児期アトピー性皮膚炎の発症リスクが高く、アレルギー予防のための早期介入の理想的なターゲットだとわかった。研究チームでは今後、妊娠中/授乳中の母や離乳後の乳児に、野菜・果物からのカロテノイドを補給することが、乳児期のアトピー性皮膚炎発症を抑制できるかどうかを検討するために、介入試験を含めたさらなる研究が必要だと考えているという。
カロテノイドとは、ニンジン、トマト、トウガラシ、柑橘系などに含まれる色素成分です。
各栄養素の名称は、
・黄色パプリカ:ゼアキサンチン
・オレンジや柿:β-クリプトキサンチン
・トマト:リコピン
・ホウレンソウやケール:ルテイン
・ニンジン:α-カロテン、β-カロテン
臍帯血ってところが難しいですが、大人の血中濃度も気になるところです。